2005年03月20日

風と共に去りぬ -宙組-

初めて生で宝塚を観た。


遅れての到着でホールの壁越しに公演進行中という雰囲気の声が漏れ聞こえてくる。

初めての宝塚。
公演が始まっていたため会場の中は既に暗く、席までは係りの人に案内してもらう。
でも、扉を超えてホールに一歩踏み込んだ瞬間、席なんてどうでもいい。
照明効果をより効果的にするためか、全体に薄もやがかっている会場。

舞台には本物の、TVの画面ごしではない、
ズームアップもズームアウトもされていない、
生のままの、自然眼で見える舞台全体の人々の動き。
マイクから拾った録音ではなく、会場に響く声。
会場の雰囲気に飲み込まれ、本当に今目の前で宝塚を観ていると思うと、胸が熱くなる。
なんだか頭がぼーっとして喉の奥に熱気がこみ上げる。


今回の主役のはずの和央さんを探す。…あれかな。意外と小さく見える。
でも、大劇場の二階席とかから見ることを考えると
裸眼でこんなに大きく(私の位置で2~3cm程度の大きさ)見えるのだから、
山口市民館の会場の小ささにはある意味感謝。
でもやっぱり、オペラグラスを持ってくれば良かったと少し後悔。
よく目を凝らして見ないと細かい表情が見えない。

特に和央さんは役柄上少し浅黒い化粧。
スポットライトがいくらあたっても、
顔全体が少し陰になってはっきりとは表情が見えない。
時々ふとした拍子にやっぱりかっこいいかもと思わせる顔がちらと見えはしたが。
最近PCの使いすぎで
(これでも一時期ほどではなくなったはずだが…。)視力低下が著しい。
和央さんだけでなくほかの人の顔も、
やっぱりスポットライトが当たるなり舞台全体が明るくでもならないとよく見えない。


そんな中、そんなによく見ようとしたわけでもないのに、
すんなりこの舞台の中に入っていける人が一人…レットの情婦ベル・ワットリング。

なんでこんなに情婦の優しさと悔しさが自然に表せるのだろう。
南部のために募金しようとして断られたベルのやるせなさが
特別強く心に訴えかけるわけでもないのに、
なぜか自然に感情移入して思わず鼻の奥が痛くなる。

お金を受け取ってくれたメラニーを命に換えてでも守りたいと祈る姿を見ていて
何を想うでもなく、メラニーが可哀想と思うわけでもなく、
ベルを健気と思ったわけでもないのに、
なぜかその様子を見ているだけで胸が締めつけられ涙がこぼれそうになる。
周りの人たちに気づかれるのが嫌で慌てて目にごみが入ったような振りをしたが…。


今回は和央さんの表情がよく見えないということで
公演中は和央さんだけを見つめているということもなく、あちらこちらに目移り。
和央さんの歌もやっぱり普段姿月さんのビデオなどを見ていたせいか、
はたまた市民館のあまりの音響の悪さのせいか少し物足りず。

するとアトランタ駅で和央さんよりも背が高いのでは…?と思われる人が約一名。
しかも声もそれなりに伸びやかで深みがあって結構好み。
舞台の上では少し後ろ気味にいたので顔がよくわからず誰か判別できなかったが。
そのうちビデオでも出たらチェックしてみるかな…。
プログラムやら他の雑誌見てもしかして…って候補が約一名あがりはしたが。

そういえば、2002年のTAKARAZUKA REVUEで目をつけてた花影さん、
もしかして端っこにいたあのお嬢さんだろうか。
少し花總さんに似てて、やっぱ可愛いな。宙組になったのか…。
やっぱり花總さんほどライトが当たるわけでもないし顔もはっきりは見えないけど
他の人より華がありそうな…そのうち娘役トップだろうか…。


しばらく主人公たちそっちのけでいろいろ目移りしていたが、
やっぱり戦火の中馬車で駆け抜けるシーンはレットに釘付け。

馬車で走り出す前は、
舞台中央に置かれた箱(…?)らしきものに乗り込み手綱を持つ和央さんを見て
まさかと思ったが…やっぱりそのマサカ。

馬車上部に見立てた箱に座り自分で体を始終揺らして馬車に乗ってる雰囲気を…。

でもさすが映画でも圧巻のこのシーン、
スカーレットとメラニー・プリシーを乗せ
燃え盛るアトランタの町を馬車で駆け抜けるレットは、
いかにその舞台上で体を上下に振動させて
馬車に乗ってる雰囲気を一生懸命作っているということを
頭の片隅で冷ややかに見ていても、
やっぱり格好良く手に汗を握るシーンであることには間違いなかった。
この舞台の中で一番和央さんが輝いて見えた場面に思う。


それに続いてレットが南軍に志願する場面。
泣きつくスカーレットを励まし、抱きしめるこのシーンは
映画の中でも一番好きな場面のひとつ。

でも、宝塚版ではなんとなくスカーレットにはアシュレーしか見えていないことが
強調されているような感じで
レットとの絡みはさらっと流れていったような気がして少し物足りず消化不良。
1つは舞台全体が暗くて顔がよく見えなかったせいもあるが…。
やっぱり観劇にオペラグラスは必須だな。
前のおばさんが見ているオペラグラスを何度横取りしてのぞきたくなったことか…。


続いて南軍志願してピストルを手に戦うレット。
やっぱり流石に決めるべきところは決まってる。
ピストルを上に掲げたポーズは轟さんの写真も見たことがあるが、
このポーズはなぜかカッコいい。

漂う緊張感のせいか、前は少しはだけ前髪も乱れた少し粗野な雰囲気か、
とにかく舞台全体に張り詰めたようなあの緊迫感は誰がやっても格好良いのか、
やっぱり和央さんもばっちり決めていた。
…といっても轟さんや和央さんたちだからこそ決まるのだろうが。
ちょうどその場面のスチール写真も会場で売られていて、
何枚か売られている中から真っ先にそれを選んで買ったことは言うまでもない。
……ただ、あんまり格好良くきまっているので机の上に飾ると目を引いてしまい
気が散ってしょうがない…。


そしてレットが南軍志願し戦場に向かった後、
荒れ果てたタラの様子になんとしてでもタラを守ると誓うスカーレット。
映画ではここも見せ場中の見せ場。

でも、やっぱり今回の宝塚公演は普段なら男役がやるスカーレットを
完全に娘役の花總さんが演じているせいか、
スカーレットの骨太さがいまいち感じられずに消化不良。
むしろスカーレットの陰の声役(?)の人がやった方が迫力がありそうな気もしたり。


ラストのレットに捨てられるスカーレットの少し子供っぽい可愛らしさは
確かに花總さんにしか出せない感じで、
映画のスカーレットとはまた別として、そんなスカーレットもあるのか、
とある意味納得というか流石というか、
そんな気持ちにもなったので、一概に娘役のスカーレットは合わないとも言えないが。

でも、もう少し何か迫力が欲しかったような、
改めてビビアン-リーってすごい女優だったんだと思い直してみたり…。


今回の公演を通して、ずっと映画と比べていたような気がする。
風と共に去りぬは私の中でも最も好きな映画のひとつ。
一時期などはTVで放送されるのを見つける度に
もう何度目かわからないほど何回も見ていたほどである。
そしてその度に泣いていたのだから、
自分の単純さと涙もろさに自分でやや呆れたほどでもある。

私にとってそんな映画のため、
ストーリーは細かいところまで空で言えるほど覚えている。
その代わりどうしても今回の公演の最中は映画と比べてしまって、
もっと純粋に観劇できればな…と少し後悔。


でも、あのストーリー展開はやっぱり一部無理がある気が…
…だってさ…
階段から落ちて怪我をしたスカーレットをメラニーが看病していたはずが、
次の場面ではそのメラニーが子供を流産して死にそうになっているっていう展開は…
さすがにちょっと無理があるっしょ。

時間内に公演内容を収めるためには仕方がないストーリーになっているのだろうが。
間を知ってる人間にとってはやや唐突過ぎる感じがどうしても否めなかった。


つづく…。
posted by Katie at 12:21| Comment(4) | TrackBack(1) | 公演感想 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
Katieで、ポーズしなかった?
また宝塚にKatieと物とか横取りすればよかった?
しかもKatieが観劇したかったの♪
Posted by BlogPetの「フェルゼン」 at 2005年04月06日 10:41
きのうフェルゼンが、宝塚に流産♪
Posted by BlogPetの「フェルゼン」 at 2005年04月14日 14:18
きょうフェルゼンが薄も公演しなかったよ。
でもKatieが宝塚に展開したかったの♪
Posted by BlogPetの「フェルゼン」 at 2005年04月22日 14:54
きょうは、進行したかったの♪
Posted by BlogPetの「フェルゼン」 at 2005年04月30日 14:47
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Excerpt: 1861年、南北戦争寸前のジョージア州。情熱的な女性スカーレットは、従姉と結婚したア
Weblog: 俺コレ見たい
Tracked: 2005-12-17 02:30
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